更新日:2024年9月2日
ここから本文です。
報告者:梶田レンジャー
皆さん、こんにちは。
南アルプスユネスコエコパーク静岡地域連携協議会では、南アルプスがユネスコエコパークに登録されて10周年を迎える2024年に、大井川源流である間ノ岳に「源流の碑」を設置します。
当財団では本事業の運営担当者として石碑の資材等を設置地点となる間ノ岳の大井川源流まで運ぶボッカティアを実施しました。
15kg~20kgの石碑の資材を33名のボランティアの皆さんによって荷上げしました。
この日はまず石碑の基礎となる資材を運搬するチームが広河原から草すべりを登って北岳肩の小屋を目指します。
あいにくの天候でずっと雨に降られましたが、かなりのハイペースで行程が進行します。(皆さんお強い!)
全てのパーツが無事目標の小屋までたどり着きました。
北岳肩の小屋では肩の小屋にちなみ夕食に豚の肩ロースがふるまわれます。
この日は基礎運搬チームは源流を目指して北岳から間ノ岳へ縦走します。
天候に恵まれ、御来光を拝むことができました。
3000m峰をつなぐ天空の縦走路を進みます。
お花畑も最高でした。
富士山の展望もばっちりです。
ついに源流へ向かうトラバースの登山道まで来ました。
基礎運搬の全チーム、無事に大井川源流に到達しました。
皆さん任務完了お疲れ様です。
一方で基礎の上にのせる台座を運搬するチームはこの日に入山しました。
登山口の広河原からはばっちり北岳が見えています。
日射が強くかなり暑い日でした。
しかし、稜線に着くころにはかなり風が出て、さらにこのまま悪化する天気予報でした。
稜線の行程は危険と判断し台座運搬チームは北岳山荘へ進まず北岳肩の小屋に全員宿泊しました。
同時に翌日の源流への運搬を残念ながら中止とすることにしました。
この日、全員で下山しました。
山小屋の朝食のお弁当です。
悪天でもしっかり食べて動けていれば体は温かいですね。
時折展望もありましたが、基本的にはこの北岳山頂のようにガスガスです。
標高と風もあって体感気温はかなり低かったですが皆さん良い笑顔です。
雨にもかなり降られましたが、全員無事下山できました。
2日目のみの好天で源流まで到達できたのは全体の半分という結果になってしまいました。
しかしながら、全員が事故なく無事下山できたこと、半分はチャンスをつかんでしっかり源流に届けたこと、残り半分も北岳の肩まで運べたこと、これらは参加者の皆様の準備とたしかな実力によるところが大きく、非常に助けられました。
後日、参加した皆様がブログ等で公開している登山記録を拝読しました。
決して楽ではない行程であったと思いますが、やりがいを感じて楽しんでいただけた様子が伝わり望外の喜びです。
ご参加いただいた皆様並びにご支援いただいた皆様、心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。